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九州大学大学院人間環境学研究院教育学部門
教育学部門准教授人事にあたっての考え方

九州大学人間環境学研究院教育学部門では、2020年現在、大学に求められている国際協働と分野融合による新たな「知」の創出と研究・教育の強化という課題に向き合いつつ、同時に、長期的展望を見据えた教育学研究とその教育の将来を構想しつつある。まず、総合大学、研究大学である九州大学の教育学部門が果たすべき役割として、教員養成と高大接続の連動、それらの高度化・国際化や、文系4学部副専攻プログラム(http://commons.kyushu-u.ac.jp/sub-major/)新しいウィンドウで開きますや、人社系協働研究・教育コモンズ(http://commons.kyushu-u.ac.jp/)の学際・国際プログラムの推進等、部局を超えた全学的な教育体制の強化に教育学的知見をも target="_blank" rel="noopener noreferrer"って貢献してきた。特に、アジア、オセアニアを中心とした諸大学との研究・教育の連携共同の推進は、一定の成果をあげつつある。今後は、以前よりパートナーシップのあるヨーロッパの大学との連携にも重点を置き、日本を含むアジアを相対化しうる、あるいは逆にアジアから西欧を照射する視座を醸成しつつ、国際協働を進めていく。このようなトランスナショナルな展開は、実はグローバルな均質化とローカルな特異性という二項だけではなく、ディアスポラやノマド、移動、辺境といった存在や概念をも浮き彫りにし、研究、教育の対象として深めていく可能性を有している。
以上のような課題に応えつつ、長期的視野にたった教育学の発展のために、本部門では、現在取り組んでいる、そして今後取り組むべき計画に相応しい、新たな教育学を拓き、展開していくことのできる研究者を新たに採用すべきであると考えた。もとより、教育学は、教育という事象を多様な視座から探究する学際性、総合性を有する分野として成立し、分化、統合を経験してきた。その総合性、専門性は、教育がおかれた状況、文脈においてとらえ返すことが必要であろう。特に、未曾有の事態に直面し、世界秩序とともに生活秩序が転回しつつある現在、教育をとらえるまなざし、またそれが追求する価値そのものを相対化し、新たに探究することは必須である。
教育学内部において、このようなとらえ直しが全くなかったわけではない。教育を成り立たせている多様で複合的な環境とは何か、そのような環境のなかで教育が生じているという現象とはどういうことか、あるいは、教育の前提である人間とは何か、その人間なるものの条件とは何か、教育学を構成する社会科学知、人文科学知、自然科学知の関係とその成果はどのようなものか、教育の実践、事実と研究の往還はいかにして可能か、あるいは実践知対研究知という構造の再定位は可能か、さらに、教育営為の前提となる知識、学問知、科学知とは何か、などといった問題、すなわち教育における本質的な問いの必要性は、常に意識されてきた。しかし今回の人事では、このような、現在教育学に問われている問題に正面から向き合い、旧来の教育学のパラダイムを問い直しつつ、新たな教育学の分野を創出し、かつ教育学部門が取り組んでいるプロジェクトを積極的に推進し、文系4学部副専攻プログラム新しいウィンドウで開きますや、人社系協働研究・教育コモンズ新しいウィンドウで開きますを踏まえた、組織の活性化に貢献しうる有能かつ新進気鋭の研究者を採用する。