比較・国際教育第一

望田 研 吾(MOCHIDA Kengo)





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〔略  歴〕
 
1974年九州大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。 1976年ロンドン大学教育インスティチュート大学院MA修了。1993年博士(教育学)(九州大学)。島根大学講師、九州大学教育学部助教授・教授を経 て、現在、九州大学教育学部及び九州大学大学院人間環境学研究院教授。この間、カリフォルニア大学バークレー校、ボストン・カレッジ、ロンドン大学客員研 究員。

〔研究活動〕
 比較教育学の方法論に基づき、主にイギリスにおける現代中等教育改革について、改革のイデオロギー、政策の展開などを中心にして研 究してきました。世界の先進国の中でもイギリスは80年代以降、市場原理に基づく教育改革を進展させていますが、そこにおける成果や提起されている諸問題 は、21世紀におけるわが国の教育の在り方にとっても示唆を与えることができると考えています。現在はイギリスの中等教育において推進されている中等学校 の専門化政策の展開と、1997年5月に成立した労働党政権下での専門中等学校の変容について調査研究を行っています。また、イギリスとの比較という観点 からアメリカの現代教育改革の動きについても研究を行っています。
 このような研究に基づき、平成13年度から平成15年度まで科研基盤研究A「中等学校の多様化・個性化政策に関する国際比較研究」の研究代表者として、 イ ギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、中国、韓国、タイ、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、日本の中等教育改革に関する国際比較研究を行いまし た。
 こうした現代教育改革の研究に加えて、アジア地域を対象にした研究も進めています。平成10年度〜12年度にはアジア8ヶ国・地域を対象に して「アジア諸国における教育の国際化に関する総合的比較研究」(国際学術研究 )において、これらの国・地域における教育の国際化の政策と実践、教育の国際化についての生徒の意識などの調査研究を行いました。この研究は、筆者も創設 に関わったアジア比較教育学会(1995年創設。日本、中国、韓国、台湾、香港、ベトナム、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、インドの比較 教育学者などによって構成される)の研究者のネットワークを基盤に、これらの国・地域の研究者との共同研究として進めました。
 現在、主として 行っている研究は「イギリスのリーディング・エッジ・スクール(先端的革新学校)に関する比較教育学的研究」です。リーディング・エッジ・スクールは、従 来の「競争」を軸とする学校システムから「協働」を軸とする学校システムへの転換を主導する学校として、イギリスにおける中等学校改革の中核に位置づけら れていますが、この研究リーディング・エッジ・スクールの実態を解明するとともに、その成果からわが国の中等教育改革への示唆を得ることを目的としていま す。
 主な研究テーマ

主な著書・論文
Kengo Mochida, From Competition to Collaboration in Education: A Shift away from the Neo-liberal Agenda?, 大学院教育学研究紀要(九州大学大学院人間環境学研究院), 8, pp.1-22. 2006

望田 研吾、 教育における競争―イギリスの経験から学ぶべきもの―、教育展望、52,1,pp.4-14. 2006

Kengo Mochida,Contemporary Reform of Higher Education in Japan: Universities in the Era of Evaluation and Competition,Reform and Prospects of Higher Education in Korea, China and Japan (Korean Council for University Education),pp.81-109.,2003.

Kengo Mochida,Principles and Prospects of Cotemporary Public School Reform,The 4th Comparative Education Society of Asia, Biennal Conferecne,Proceedings, The 4th Comparative Education Society of Asia, Binnial Conference, pp.104-120.,2004.

望田研吾,最近のわが国における学力問題,比較教育学研究,29, pp.3-15.,2003

望田研吾,公立学校改革の原理と展望,比較教育学研究,28, pp.3-14.,2002.

望田研吾,イギリスにおける中等学校多様化政策の新展開,大学院教育学研究紀要(九州大学大学院人間環境学研究院), 第5号、pp.85-104.,2002

Kengo Mochida,Internationalization of Education in Asian Countries: A Comparaive Study,国際教育文化研究,Vol. 2., pp.15-24.,2002.

望田研吾,中等教育改革と「中高一貫教育」,比較教育学研究,24, pp.30-42.,1998.

望田研吾,イギリス労働党の新教育政策,九州大学教育学部紀要(教育学部門,第43巻, pp.57-73.,1998.

望田 研吾,現代イギリスの中等教育改革の研究,九州大学出版会,1996

〔教育活動〕
 大学院人間環境学研究院教育学部門国際教育環境学講座に所属していますが、大学院教育については人間環境学府教育学 コースにおける教育を担当しています。同コースにおける担当授業科目は、比較国際教育学I及びII、国際教育改革論、比較国際教育学講究などです。平成 18年度の大学院における指導学生は、修士課程2名(内留学生1名)、博士後期課程4名(内留学生1名)です。
 学部教育では教育学部における教育を担当しています。同学部における担当授業科目は、教育学入門、教育学文献講読、国際教育論I、比較教育学概論I、比 較教育学特論I、国際化と教育などです。現在、学部における指導学生は教育学部1名(内留学生1名)です。

 平成18年度の授業担当
〔人間環境学府教育システム専攻における担当科目〕
1. 比較国際教育学I(前期・修士課程)
  世界の比較教育学研究の動向
2. 比較国際教育学II(後期・修士課程)
  世界の比較教育学研究の動向
3. 国際教育改革論(前期・修士課程)
  欧米の現代教育改革
4. 比較国際教育学講究(博士後期課程)
  比較国際教育学における比較分析法、データ解釈
〔教育学部における担当科目〕
1. 国際教育論T演習(前期)
   グローバリゼーションとナショナリズムに関する英文テキスト講読
2. 比較教育学概論I講義(後期)
  比較教育学の特質、発展、イギリスの教育制度と教育改革
3. 比較教育学概論|演習(後期)
  世界の教育制度と学校

〔社会活動〕
  学会活動については、主に専門領域である日本比較教育学会において活動してきました。これまで、同学会理事として、事務局長を2期務めるとともに、研究委 員会委員長、紀要編集委員長、平塚賞(学会賞)運営委員会委員長を務めてきました。2005年6月からは同学会会長を務めております。
 国際学会については、アジア比較教育学会創設に参画し、事務局長、理事を務め、2007年1月に香港大学で開催された第6回大会で、会長に選出されまし た。さらに、現在、世界比較教育学会執行委員の一人であり、同学会出版委員を務めています。
 また、九州の教育学研究の中心的学会である九州教育学会長も2005年度より務めています。
 これらに加えて、現在、九州留学生問題フォーラム代表世話人、教育と医学の会理事及び『教育と医学』編集委員を務めています。
 また、福岡市立通学区域審議会会長、福岡県アンビシャス運動総合部会委員、福岡県国際教育研究会座長といった、行政関連の委員会にも参画しています。


E-mail アドレス
 kengoedu@mbox.nc.kyushu-u.ac.jp